Ecological Observation on the Breeding Behaviour of Adelie Penguin (Pygoscelis Adelie) at Ongulkalven Island near Syowa Base, Antarctic Continent

Bibliographic Details
Title: Ecological Observation on the Breeding Behaviour of Adelie Penguin (Pygoscelis Adelie) at Ongulkalven Island near Syowa Base, Antarctic Continent
Authors: Tatsuro MATSUDA
Source: Antarctic Record, Iss 20, Pp 1681-1687 (1964)
Publisher Information: National Institute of Polar Research, 1964.
Publication Year: 1964
Collection: LCC:Geography (General)
Subject Terms: Geography (General), G1-922
More Details: 1961年10月から1962年1月まで第5次の越冬中,オングルカルベン島のアデリーペンギンルッカリーにおいて,その生態を観察した.10月下旬になると北の海からルッカリーにやって来る.ここでは約110羽のアデリーペンギンが営巣する.つがいのペンギンは交互に石を拾ってきては巣をつくる.11月の初旬には交尾が盛んに行なわれ,11月の中旬頃からは産卵が行なわれるようになる.卵は2つずつ生まれる.生んだ雌は北の海の開水面へ餌とりに行く.雄だけが後にのこされて抱卵を続ける.20日位して再び雌が帰って来るまで待ちきれずに卵をおいて巣を去っていく雄のペンギンがいる.放置された卵はまもなくGiant Petrelやうろつきまわっているアデリーペンギンに食べられてしまう.結局,雌とうまく交代してヒナがかえったものはわずか33%だけだった.これはルッカリーがリュッツォホルム湾の奥にあるということ,すなわち,ちょうど抱卵期に開水面がオングルカルベン島の近くになく,遠くまで餌とりに行かねばならないということが孵化率を低下させたものであろう.雌雄交代で抱卵するが,抱卵期間は約35日であった.ヒナを育てる時期にはオングルカルベン島西のタイドクラックに開水面ができ,雌雄交代で餌をとってきてヒナに食べさせる.1月14日で観察は中止したが,一人立ちするヒナの数は産卵数の15%位のものであろう.
Document Type: article
File Description: electronic resource
Language: English
Japanese
ISSN: 0085-7289
2432-079X
Relation: https://doaj.org/toc/0085-7289; https://doaj.org/toc/2432-079X
DOI: 10.15094/00007313
Access URL: https://doaj.org/article/b113824dc0844a5688a3e9ce93df573f
Accession Number: edsdoj.b113824dc0844a5688a3e9ce93df573f
Database: Directory of Open Access Journals
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ISSN:00857289
2432079X
DOI:10.15094/00007313
Published in:Antarctic Record
Language:English
Japanese